Mandriva Linux Free 2010.2 †必要パッケージ †make, gcc, gcc-c++, flex, bison, libxorg-x11-devel, ed, patch, automake, rpm-build など ptexlive.cfg †TEXLIVE_VERSION=2009 ISO_DIR=/home/Downloads/ptexlive/texlive2009-20091107 TEXLIVE_DIR=/usr/local/texlive/2010 メッセージ †Texlive の DVD image を使わずに ptexlive をインストールします。基本的に 動作報告/104 のとおりですが、すでに時間が経過して texlive が 2010 になったために、僅かに修正が必要でした。もちろん FreeBSD 8.1 では可能です。 ただし、「動作報告済のシステムならばできるのが当然だから、折角試すのなら 動作報告/104 の単なる再確認というよりも、むしろ今までに報告のない distributions で試みてはどうか」 とのご意見があろうかと察せられます。それで、10年ほど前には Mandrake Linux として国内各地の書店でもリテール版が販売されていたことがあり、その当時はそこそこの人気があったとかの逸話も残されている伝説の Mandriva Linux を試すことにしました。以下はその最新版 Mandriva Linux Free 2010.2 についてです。 なるほど texlive2010 の texmf をもとにしても ptexlive2009 は順調にインストールされるようです。ptexlive2009 が ptexlive2010 に移行するまでのしばらくの間は、このような報告でも幾分かは意味があるのではないでしょうか。 1. texlive のインストール install-tl-unx.tar.gz をダウンロード、展開すると現在は install-tl-20101229 になっています。動作報告/104 と同様に ./install-tl -repository http://ftp.kddlabs.co.jp/CTAN/systems/texlive/tlnet ネットワーク上より texlive2010 がインストールされます。 2. ptexlive のインストール ソースファイル texlive-20091011-source.tar.xz は CTAN から消えています。CTAN の historic 2009 にもありません。その代わり texlive-20091107-source.tar.xz を使うことができます(実は、diff で比較するとこの2つは同一の内容でした)。hisotoric に納めるときに、なぜかファイル名が変更されたようです。動作報告/104 を僅かに変更して ptexlive2009 をインストールすることができます。 3. ptexlive-20100711 の追加修正 動作報告/104 の修正に加えて、common.sh の 292行目〜293行目の 20091011 を 20091107 に修正します。(2箇所) #echo ${SRC_TAR:=$ISO_DIR/source/texlive-20091011-source.tar.xz} > /dev/null #SRC=${TEXSRC_EXTRACTED:-$TMP_PREFIX/texlive-20091011-source} echo ${SRC_TAR:=$ISO_DIR/source/texlive-20091107-source.tar.xz} > /dev/null SRC=${TEXSRC_EXTRACTED:-$TMP_PREFIX/texlive-20091107-source} 4. その他は 動作報告/104 のとおりです。make, make install をして下さい。 以下は備考 【Mandriva Linux 固有のこと】 5. Mandriva の ghostscript は Makefile の中で COMPILE_INITS=1 を指定して compile されているようです。つまり初期設定が ram に読み込まれているのでフォントの自由な追加を阻んでいます。それでも小細工ができないわけではありませんが、システムに特別な細工をするよりもむしろ ghostscript を COMPILE_INITS=0 で再コンパイルするのが自然です。動作報告/26 の下部の応答によると、これは GPL Ghostscript 8.56 からのようです。 6. Mandriva 用 ghosstscript_souce.rpm のインストール Mandriva のパッケージより rpm-build が必要です。 ghostscript-8.71-71.2mdv2010.1.src.rpm をダウンロードして rpm -i をします。 展開先のディレクトリ rpmbuild/ を探して下さい。(置き場所はシステムの設定状態に依存します。 /usr/src/ とか /usr/local/src/ でなければ user の home dir か root の home dir にみつかることがあります。) $ ls rpmbuild/ BUILD/ BUILDROOT/ RPMS/ SOURCES/ SPECS/ SRPMS/ SOURCES/ にソースファイルが入ります。 $ ls SOURCES/ ghostscript-8.64-CVE-2010-1628.diff ghostscript-8.64-windev-pdf-compatibility.patch ghostscript-8.64-x11_shared.patch ghostscript-8.71-fix-segfault-in-gdevcups.c.patch ghostscript-8.71.tar.xz ghostscript-ldflags.patch ghostscript-linkage.patch ghostscript-pksmraw.patch ghostscript-runlibfileifexists.patch ghostscript-scripts.patch ghostscript-system-jasper.patch jpegsrc.v6b.tar.bz2 ps2pdfpress.bz2 sipixa6.upp.bz2 SPECS/ の ghostscript.spec を rpm_build します。 rpm_build -ba ghostscript.spec RPMS/ に rpms が生成されます。それを rpm -i すれば通常のインストールが行われます。しかし、それでは ghostscript が COMPILE_INITS=1 でコンパイルされて、フォントの追加は思うようになりません。 自由にフォントを設定するには、BUILD/ に移り、Makefile の COMPILE_INITS=1 を COMPILE_INITS=0 に直して ghostscript-8.71 を再度 make, make install するとよいでしょう。所望の ghostscript に置き換わります。あとは普通に [[CID フォントの設定:ttp://pages.cs.wisc.edu/~ghost/doc/svn/Use.htm#CIDFontSubstitution]] をします。これで /usr/share/ghostscript/8.71/Resource/Init/cidfmap を編集した結果が実際に ghostscript に反映されるはずです。 7. rpm_build については Mandriva の RPM packaging tutorial の Building an RPM package が参考になります。 8. IBM の 2000年製 PC で行いました。Pentimum III 600MHz で memory は PC100 ECC 768MB です。ATAPI 仕様の CD-ROM 装置を装着しています。USB はありません。DVD 装置は繋がっていません。 Mandriva Free 2010.2 の installer は DVD 対応なので、その前の Mandriva Free 2010.1 を CD 版 dual installer の mandriva-linux-free-2010-spring-dual.iso で入れて、さらに 2010.2 に upgrade しました。動作確認はどのような fonts でもよかったのですが、とりあえず一般的と思われる IPA Fonts をダウンロードして入れてみました。 旧式のパソコンですが SATA 増設カードを挿入して SATA HDD にすれば、まだ当分の間は使えそうです。 |