FAQ

日本語 TeX 環境とは

本来の TeX は日本語に対応していません。 日本語に対応した TeX は、 現在はアスキー社による pTeX が主流で、ptetex3 でも採用しています。 他には桜井氏による NTT jTeX、渡邊氏による JaWaTeX などがあります。

ptetex3 と OS 付属の TeX 環境はどう違うのですか。

環境比較 をご覧下さい。 ptetex3 は、日本語環境に必要な最新のツールを網羅的に収録しています。 OS 付属の TeX 環境の中には、 大人の事情により、最新の環境になってないものや、 日本語対応していないツールがあったりするようです。 teTeX-3.0 で dvips, xdvi, dvipdfmx がすべて日本語対応になっているのは、 ptetex3 をベースにした Plamo 4.2, Momonga 3, Vine 4.0 の他には FreeBSD 6.1 ぐらいだけです。

ptetex3 は OS 付属の TeX 環境と共存可能です。 ユーザ権限で動作テストも行います。 ただし OS 付属のパッケージと異なり、 自動更新の対象からは外れてしまいます。

ghostscript は ptetex3 の守備範囲外ですので、 dvipdfmx からの PS の取り込みで文字が汚い、 ps2pdf がうまく動かない、 といった問題は解決しないかもしれません。

ptetex3 を利用するには、make(コンパイル)作業が必要ですか。

ptetex3 は、パッケージ配布 を見て頂くとわかるとおり、 いくつかの国内 Linux ディストリビューションに採用されていますし、 有志による TeX 環境配布にも利用されています。 これらを使えば make 作業は必要ありません。 コンパイラなどの開発環境も不要で、OS 依存のチューニングにも期待が持てます。 但し、最新の ptetex3 そのものが手にはいるというわけではないでしょう。

また、限られた環境向けですが、手抜きの RPM も配布しています。 ptetex3 そのものが手に入りますが、OS 依存のチューニングはあえてやっていません。 更新頻度も ptetex3 本体には劣ります。

これらで飽き足らない場合は、ptetex3 を make していただくのがよいでしょう。 最新版が手に入る代わりに、少々不安定(というかあまりテストされてない)、 OS 依存のチューニングもあまりされていない TeX 環境が手に入ります。 もちろん、コンパイラを含む開発環境が必要です。 メリットとしては、個人の嗜好に合わせたチューニングができます。 xdvi のツールキットが選べますし、ディフォルトの漢字コードも選べます。

ptetex3 の make には、どのくらいのスキルが必要ですか。

当初の ptetex3 は teTeX を make できるぐらいの人を想定していましたが、 いろいろなチェック機構を付け加えて来たために(?)、 そうでない人でも大丈夫なようです。

例えば、自分の使っているシェルの種類を把握できてたり、 md5 コマンドがないと言われて md5sum をインストールできたり、 環境変数の TEXINPUTS を一時的に無効にするのに "unset(env) TEXINPUTS" を実行できる方なら、朝めし前です。

逆に「PATH てなんですか」とか 「~/.texm-var を消せと言われるのですがそんなファイル見当たりません」 という人には苦しいでしょう。

ptetex3 の make には、どのくらいの時間がかかりますか。

my_option の設定によって違いますが、 Athlon64 2.8GHz で 8分ぐらい、 Cel 1.2GHz で 15分ぐらい、 Mobile PenIII 700MHz で 30分(?)ぐらいです。

ptetex3 を利用するためには何が必要ですか。

結論から言えば、開発環境が入っていればほぼ大丈夫です。 状況により、いくつかパッケージの追加が必要になります。 ディスク容量は 500MB ぐらいは(一時的に)必要です。

まずは teTeX を make できるぐらいの開発環境が必要です。 コンパイラは当然ですが、bison と flex も必要ですのでご注意を。 xdvi を使うならば X の開発環境も揃えましょう。 xorg-x11-devel というような名前のパッケージがそれです。

そして、ghostscript と日本語フォント(明朝とゴシック)が必要です。 OS 付属のものをそのまま使えばよいので、それほど気にすることはありません。 もっとも、OS 付属の ghostscript には問題があることが多いですが、 修正するのは大変な手間がかかるので、そのままそっとしておくのがよいでしょう。B-)

こんなに便利なツール、何か恩返しがしたいのですが。

ptetex3 は不具合報告(手動での対処)を自動化するようにして進化してきました。 ですから、今後のユーザの利便のために、今の不具合なり、 手動での対処を報告いただくことが、これからの進化の一番の糧になります。 動作報告 からよろしくお願いします。

md5 や nkf に対応するコマンドの自動検索機構は、 ユーザからの報告で成立しました。 sed の非互換性が問題になり perl に乗り換えました。 7font-search.sh もユーザの声に応えて完成しました。

不具合報告は、単に回りの人の役に立つだけでなく、 将来の自分にも返って来ますから、是非お願いします。

ptetex3 って、本当にそんなに簡単にインストールできるのですか。

事実簡単です。TeX 環境を自前で整えたことのある人にとっては、 衝撃という言葉が適当でしょう。そのぐらい簡単です。

論より証拠、ptetex3 は動作テストまでユーザ権限で行うので安心して試せます。 既存の TeX 環境には影響を与えません。 試してだめだったら、動作報告 に垂れ込んでみて下さい。

ptetex3 はどこからダウンロードすればいいですか?

http://www.nn.iij4u.or.jp/~tutimura/tex/ptetex.html#download からどうぞ。

ptetex3 をカスタマイズしたいのですが。

my_option と言うファイルを作って下さい。 雛型を my_option.sample(.en) に用意してあります。

このファイルは、ひとつ上のディレクトリに置いておくのがお薦めです。 ptetex3 のバージョンが変わっても使いまわせるよう、 なるべく書式を変えないようにしています。

root 権限がありませんが、ptetex3 をインストールできますか

可能ではありますが、コンパイラ等の最低限の環境は必要ですので、 現実的には、運がよければということになると思います。

my_option に "PREFIX=~/teTeX" などと、 自分でファイルを作れる場所を指定します。 TMP_PREFIX (=/var/tmp/ptetex3) はそのままでよいと思います。 DATADIR も指定不要です。

libpng などは teTeX が内蔵しているので、 システムのヘッダが見つからなくても大丈夫ですが、 X11 関連はそうもいかないので、 場合によっては xdvi をあきらめることになるかもしれません。 コンパイラもない状況だと、無理をして動かすよりも、 自前のマシンに Linux でも入れるほうが現実的に思えます。

make の途中でエラーで止まってしまいました。再開できませんか。

そのまま "make" しなおすと、 「既にディレクトリがある」と言って止まってしまいます。 "make c" なら途中から引き継ぎます。この後 "make macro" が必要です。 makeのターゲット もご覧下さい。

xdvi で縦書の句読点や括弧が変です。

"no GSUB table." というメッセージがでてますよね。 フォントによっては縦書用の文字が入ってないものがあります。 Windows で使っても変になるので、あきらめるしかありません。

"warning: FT_OpenType_Validate is disabled." というメッセージがでているのなら、 トラブルシューティング#kce88ad8 をどうぞ。


ご質問をどうぞ。

  • ディスク容量は 700MB位必要みたいです(/var/tmp/ptetex3の下)。FreeBSD7.3にて。 -- katsura 2010-10-13 (水) 21:31:28


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Last-modified: 2010-10-13 (水) 21:31:29 (2417d)