トラブルシューティング †
"make" 時のメッセージ †
configure: warning: No texmf tree found at /usr/local/teTeX/share/texmf.
*****************************************************************
* Error: The main texmf tree was not found. *
* If you do not have the files, you should be able to them from *
* the same place you got these sources from, or from one of the *
* CTAN hosts. *
*****************************************************************
Winging it.
通常の make でも仮想インストールを行うため、
このような警告が出ますが、正常です。
"make install" で /usr/local/teTeX 以下にファイルが移動するので、
何の問題もありません。
クロックの歪が検出されました
TMP_PREFIX を NFS 上に変更されてるでしょうか。
NFS サーバと NFS クライアントで、時計がずれているのでしょう。
ntp (時計サーバ) 等を利用して時計を厳密に合わせて下さい。
手元では2秒ずれててもアウトでした。
"make test" 時のメッセージ †
"make test" は通ったが... †
PATH の設定の問題がほとんどです。
texenv-checker -- 日本語 TeX 環境検査ツール
も活用して下さい。
PATH の設定には、まず、お使いの shell の種類を見分けます。
- setenv コマンドなし → sh か bash (たいていの Linux のディフォルト)
- setenv コマンドあり → csh か tcsh
あるいは、シェル変数 SHELL には、ログイン時のシェルコマンドのフルパスが入っていますので、
これで見分けることもできます。
*1
echo $SHELL
と入力すると
/bin/bash
のように表示されます。
- 一時的に PATH を変更
export PATH=/usr/local/teTeX/bin:$PATH # sh/bash ユーザの場合
setenv PATH /usr/local/teTeX/bin:$PATH # csh/tcsh ユーザの場合
shell の種類に応じて、どちらか片方を実行します。
(csh/tcsh なら rehash もお忘れなく。)
その場で、その窓でのみ効力を発揮します。
- 恒久的に設定(個人ユーザの設定)
- shell の種類に応じて ~/.bashrc や ~/.tcshrc のどこか一ヶ所に、
上で実行する内容を書き込みます。
効力が出るのは、次に login した時です。
- 恒久的に設定(全ユーザの設定)
/etc/profile.d/tetex.sh # sh/bash ユーザ用
/etc/profile.d/tetex.csh # csh/tcsh ユーザ用
のようなファイルを作って上の内容を書きます。ファイルは2つとも作ります。
通常 /etc/profile.d/lang.sh といったファイルが既にあるはずですので、
それにならいます。実行属性も必要かもしれません。
この設定が有効になるのは、次にログインしたときです。
自分で書いたソースが文字化けする †
"make test" も正常で、PATH も正しく通っているのに、
自分で書いたソースに限って文字化けする場合は、
文字コードの不一致が原因かもしれません。
rm hoge.aux
platex --kanji=utf8 hoge.tex
あるいは
rm hoge.aux
platex --kanji=euc hoge.tex
を試してみて下さい。
ディフォルトの文字コードは my_option、
あるいは環境変数の PTEX_KANJI_ENC で設定が可能です。
前者ならば ptetex3 全体を make & install しなおします。
後者は即座に設定が反映されます。
nkf 経由で文字コードを自動判定させれば、
このようなトラブルから開放されることでしょう。
PTEX_IN_FILTER の設定を考えてみて下さい。→UTF-8対応(3)#z1df24aa