ptexlive の特徴 †
ptexlive の種類 †
ptexlive は ptetex3 の後継ですが、
ptexlive の中でも、母体となる TeX Live のバージョンによって、性格が大きく異なります。
ptetex3 も含めてまとめると、以下のようになります。
ptetex3 | 母体となる teTeX-3.0 が2006年5月に開発終了宣言され、もうすっかり obsolete なので ptexlive を使っていただきたいところです。 |
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ptexlive (for TeX Live 2007) | 完成度が中途半端のまま TeX Live 2008 が出てしまいました。 |
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ptexlive (for TeX Live 2008) | 母体の TeX Live の変更が大きくて、開発に苦労していましたが、ようやく公開しました。意外にいい感じ :-) |
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ptexlive (for TeX Live 2009) | 母体の TeX Live の変更が意外に大きくて、作業量が思ったより多くなりました。 |
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ptexlive (for TeX Live 2008) の特徴 †
ptexlive (for TeX Live 2008) は、以前の事は忘れて、
新たな TeX ディストリビューションと認識していただくのが適切でしょう。
というのも、インストール手順が大きく変更になるからです。
そして ptexlive は、
晴れて 自由ソフト となりました。
改変再配布の可能なもののみを含むようにします。
- ptexlive は TeX Live 2008 と共存、併用します。
PATH の通し方で、どちらを用いるのかを切り替えます。
$TEXMF-dist などの多くのファイルを共用しますので、ディスク使用量の増加は誤差の範囲です。
- TeX Live のインストールを先に行います。
TeX Live は数多くのアーキティクチャの実行ファイルを持っていますので、
この段階ではコンパイル作業は不要です。
もちろん、このままでは日本語 pTeX は使えません。
- ptexlive のインストール作業では、パッチを当ててのコンパイルを行いますので、
gcc, X11-devel などの開発環境が必要です。
この作業を経て、日本語 pTeX が使えるようになります。
ptexenc 拡張を含めているので、UTF-8 にも対応しますし、
nkf 経由で文字コードの自動判定も行います。
| OS付属物 | TeX Live (DVD) | ptexlive |
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ghostscript 日本語フォント | △ | ← | ← |
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CMap | △ | ○ | ← |
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pTeX + ptexenc | ー | ー | ○ |
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pdvips, pxdvi | ー | ー | ○ |
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dvipdfmx | ー | ○ | ← |
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nkf | △ | ー | ○ |
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凡例 |
○ | ちゃんとしたものが付属 |
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△ | 不完全ながらも付属している可能性がある |
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← | 依存する |
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ー | なし |
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