Vine2.1 を使いはじめました。 快適なのですが、いろいろ問題もあって、移行しきれていません。 ちょこちょこと直したものを公開していきます。
- [2001/ 1/ 6] プリンタ出力が日本語フォントで化ける
- [2001/ 3/18] lprm で queue 削除に失敗する
- [2001/ 1/16] ln,df コマンド日本語メッセージの typo
- [2001/ 1/ 5] free コマンド日本語メッセージの typo
- [2001/ 2/ 2] umount コマンド日本語メッセージの typo
- [2001/ 1/ 5] net-pf-10
- [2001/ 2/ 7] ProFTPD で巨大ファイル化け
- [2001/ 7/ 2] 東風明朝/ゴシックを使ってみよう
[2001/ 1/ 6] プリンタ出力が日本語フォントで化ける
非常に有名な不具合です。 (恐らくは、非 PS)プリンタでの出力が、日本語フォントのみ化けます。 なぜか画面上では化けません。 以下の2つの対処療法が ML で報告されています。
- lpd をリスタートする (root で
'/etc/rc.d/init.d/lpd restart'
を実行する。)- ghostscript を Vine2.0 の 5.10 にバージョンダウンする。
どなたかが環境変数 LANG が文字化けするか否かの決め手になることを発見され、 かずさのすけさんが
[vine-users:030070]
と[vine-users:030229]
で修正パッチを報告され、 本家の更新/障害情報 にも lpr のバグフィックス のお知らせがありました! Vine2.1 updates mirror information - lpr からどうぞ。 中村@埼玉蕨市さん、愛知の福西さんからも貴重な情報をいただきました。 ありがとうございました。[2001/ 3/18] lprm で queue 削除に失敗する
同じく lpr 関連です。
'lprm'
でキューを削除しようとしても、
% lprm 112 cannot dequeue dfA112book.mydomain (←これ) cfA112book.mydomain dequeued
こんな感じで、片方のファイル削除に失敗します。
'lpq'
で確認するとキューは消えてるので、 大きな害はないのですが、"/var/spool/lpd/lp/"
あたりに消え残ったファイルが溜まって、ディスクを圧迫することでしょう。河野@京都さんと津森さんからは、root で
'chmod g+w /var/spool/lpd/lp*'
を実行するだけでよいのでは、という情報をいただきました。 ありがとうございます。そこで、この操作が不要になるように printtool を変更してみました。 パッチ箇所が多いので SPEC ファイル内で sed で置換しています。
- ソースパッケージ
printtool-3.44-1vl1a.src.rpm(71Kbyte)
- バイナリパッケージ
printtool-3.44-1vl1a.noarch.rpm(61Kbyte)
- オリジナルからの変更点
printtool.spec
(diff形式printtool.spec.patch
)[2001/ 1/16] ln,df コマンド日本語メッセージの typo
% ln -vi a b `a' へのハードリンク `b' を作れません(←リンクは作れている)
この表示がおかしいのを直しました。
青学大の清水さんが
[vine-users:030551]
で報告されたように、'df -P'
で日本語メッセージを出力するとcore
を吐きます。 これを直しました。→本家から ln,df コマンドの日本語メッセージのバグ で修正されました。 Vine2.1 updates mirror information - fileutils からどうぞ。
- オリジナルからの変更点
fileutils-4.0z.ja.diff
- オリジナルからの変更点
fileutils-4.0t-df_ja.po.diff
[2001/ 1/ 5] free コマンド日本語メッセージの typo
% free 合計 使用済 空き領域 共有領域 バッファ キャッシュ Mem: 126560 112444 14116 28996 6336 87084 -/+ バッファ: 19024 0(←ここ) Swap: 200772 0 200772
この表示がおかしいのを直しました。 →本家から free コマンドの日本語表示の不具合 で修正されました。 Vine2.1 updates mirror information - procps Vine2.1 updates mirror information - procps-X11 からどうぞ。
- オリジナルからの変更点
procps-2.0.6-ja.po.diff
[2001/ 2/ 2] umount コマンド日本語メッセージの typo
まなぶさんが、
[vine-users:031249]
で報告されたように、次のような間違いがあります。
(英語)umount: only myname can umount /dev/hda1 from /win (日本語)umount: myname を /dev/hda1 からアンマウントできるのは /win だけです
gettext では日本語メッセージに差し替えはできても、 語順の変更まではできないんですよね。 printf() の中の
%s
の順序を保存するように 訳文を工夫する必要があるのです。 (→うそでした。%2$s
と書けば2つめの引数になるそうです。)訳文を「root だけが...」に統一するため、 他のコマンドのメッセージにも手を入れましたが、 ちょっとおせっかいかもしれません。
- ソースパッケージ
util-linux-2.10f-7vl4a.src.rpm(839Kbyte)
- バイナリパッケージ
util-linux-2.10f-7vl4a.i386.rpm(610Kbyte)
- オリジナルからの変更点
util-linux-2.10f.ja.po.patch
util-linux.spec
[2001/ 1/ 5] net-pf-10
'dmesg'
の出力や"/var/log/messages"
にこんな出力が残ります。
modprobe: modprobe: Can't locate module net-pf-10
IP v6 関連らしいのですが、普通は不要でしょうから、 次のようにすれば抑止できます。
"/etc/conf.modules"
alias net-pf-10 off 適当なところに追加
[2001/ 2/ 7] ProFTPD で巨大ファイル化け
ProFTPD を Vine2.1 標準状態で動かすと、 300Mbyte 以上のファイル(訂正→5分以上かけて)を ftp クライアントから get すると、 ファイルの後半がおかしくなって転送されてしまいます。
VinePlus の
wu-ftpd-2.6.0-14vl1.i386.rpm
を使ったり、 VineSeed のproftpd-1.2.0rc2-0vl8.src.rpm
を rebuild して使うと、 問題なく転送できましたので、 標準のproftpd
がおかしいのだと思います。 また、get はおかしいですが put は問題ありません。最近公開された 1.2.0rc3 でもうまくいきました。 →本家から proftpd にバグ で修正されました。 Vine2.1 updates mirror information - proftpd からどうぞ。
ところで、errata にアナウンスのあった pam にセキュリティホール ですが、今回から分離された? pam-devel もインストールしないと proftpd の rebuild がうまくいかないのですね。 いえ、build 中にエラーで止まるならまだよいのですが、 バイナリパッケージもちゃんとできるのに、 ftp クライアントから login できないという不完全さ。 半日悩んでしまいました。 きちっと update している方はご注意ください。
[2001/ 7/ 2] 東風明朝/ゴシックを使ってみよう
My Linux 日本語化計画 の東風明朝/ゴシックを使ってみましょう。
Vine2.x では渡辺フォント/和田研フォントを使う設定がしてあります。 東風明朝/ゴシックは、このフォントを手直ししたものなので、 単に TTF ファイルを置き換えるだけで使えるようになりました。 参考に、以下のように作業してみました。
% pwd /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType % ll 合計 14504 -rw-r--r-- 1 root root 20692 Feb 1 2000 fonts.alias -rw-r--r-- 1 root root 1467 Feb 1 2000 fonts.dir -rw-r--r-- 1 root root 4164060 Jun 8 16:02 kochi-gothic.ttf -rw-r--r-- 1 root root 5616900 Jun 8 16:02 kochi-mincho.ttf lrwxrwxrwx 1 root root 16 Jul 1 00:20 wadalab-gothic.ttf -> kochi-gothic.ttf -rw-r--r-- 1 root root 2377245 Feb 1 2000 wadalab-gothic.ttf.orig lrwxrwxrwx 1 root root 16 Jul 1 00:19 watanabe-mincho.ttf -> kochi-mincho.ttf -rw-r--r-- 1 root root 2631245 Feb 1 2000 watanabe-mincho.ttf.orig
特に、小さいサイズのビットマップフォントが埋めこまれたので、 Netscape で Mincho(Aliastt) と Gothic(Aliastt) を使用するように指定すれば、効果が大きいです。 (Mincho(Watanabe) というのは違うフォントのようです。)
非常に快適なので RPM にしたいのですが、どうすればよいのでしょうか?
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土村 展之(tutimura(a)nn.iij4u.or.jp) '(a)'は'@'に置き換えて 更新日 7/ 2 17:08, 2001 |