Arch Linux (64bit)

  • ページ: 動作報告
  • 投稿者: mano?
  • 状態: 小さな不具合
  • ptexliveバージョン:20100308
  • 投稿日: 2010-03-13 (土) 10:15:54

texlive2009のDVDをフルインストールした環境では、READMEの手順でptexlive2009のインストールに成功しました。

そこで、ディストリビューションで用意されているtexliveのパッケージを使用して、ptexlive2009のインストールを試みました。

Arch Linuxのtexliveがいつのものなのか、正確なところは分かりませんが、少なくともtexlive2009がベースであることは確かです。

必要パッケージ

nkf, texlive-most, texlive-lang.

texlive-most、texlive-langはパッケージグループで、以下のパッケージで構成されいました。両方あわせると約1GBです。

  • texlive-most
    • texlive-bibtexextra
    • texlive-core
    • texlive-fontsextra
    • texlive-formatsextra
    • texlive-games
    • texlive-genericextra
    • texlive-htmlxml
    • texlive-humanities
    • texlive-latex3
    • texlive-latexextra
    • texlive-music
    • texlive-pictures
    • texlive-plainextra
    • texlive-pstricks
    • texlive-publishers
    • texlive-science
  • texlive-lang
    • texlive-langcjk
    • texlive-langcyrillic
    • texlive-langextra
    • texlive-langgreek

ptexlive.cfg

ISO_DIR=/media/dvd
TEXLIVE_DIR=/usr/share
SRC_TAR=/media/dvd/source/texlive-20091011-source.tar.xz
TEXMFDIST=/usr/share/texmf-dist

あとはサンプルと同じです(texliveのisoを/media/dvdにマウントしてあります)。

メッセージ

このままmakeすると、tlpkgがないよ、というエラーで終了しました。 そこで、1check-archive.shの該当部分をコメントアウトしました。

#    if test ! -d $TEXLIVE_DIR/tlpkg; then
#	cat <<-EOF
#
#	"tlpkg" directory is not found under $TEXLIVE_DIR.
#	Check \$TEXLIVE_DIR in ptexlive.cfg.
#
#	EOF
#	exit 1
#    fi

以降は通常の手順でインストールまでエラーなく終了しました。

utfsmplがうまく表示されない。

make test で生成される utfsmpl-dvipdfmx.pdf と utfsmpl-ps2pdf.pdf を acroread 9.3.1 で表示すると以下のようになります。

  • utfsmpl-dvipdfmx.pdf は顔文字がズレる。
    utfsmpl-dvipdfmx.png
  • utfsmpl-ps2pdf.pdf は文字が化ける。
    utfsmpl-ps2pdf.png

これは、texlive2009のDVDをフルインストールした環境でも同様の結果だった記憶があります。

これは何の問題なんでしょうか。

ただ、私は utf パッケージを使用していませんし、使用する予定もないので、困ることはないのですが。

otfパッケージで解決

下で頂いたアドバイスにしたがって、otfパッケージを利用してみました。 utfsmpl.texを

%\usepackage{utf}
\usepackage{otf}

として、dvipdfmxでpdfを作成。acroread 9.3.1 で開くと綺麗に表示されました。

utfsmpl-otf-dvipdfmx.png

  • 画像まで丁寧に貼っていただいて、ありがとうございます。実は残念ながら、これが正しいというか、たいていの環境でこの動作になります。作者が意図したものかどうかも、どうしたら直る(?)のかもわからないので、長年そのままになっています。私からのメッセージとしては、こういう状況を踏まえて、利用者は目的に応じて dvipdfmx と ps2pdf を使い分けましょう、ということになります。 -- 土村 2010-03-13 (土) 15:10:24
  • utfパッケージ第2版であるotfパッケージを使いましょう,ということでしょうか -- okumura 2010-03-13 (土) 15:18:03
  • otfパッケージを使用すると期待どおりに表示されました。 -- mano 2010-03-14 (日) 15:26:26
  • OTFパッケージで直っているとは知りませんでした。これからはもっとOTFを前面に出したほうがよいですね。 -- 土村 2010-03-14 (日) 22:54:31
  • 以前に土村さんから質問を戴いたのを覚えていますが、これはUTFパッケージの問題なのでしょうか? 基本的にはUTFもOTFもほとんど同じようなtfm, vfを使っているので、PDFに変換したときのフォントの問題ではないかと考えています。上記の例で、utfsmpl-dvipdfmx.pdfとOTFパッケージを使用しdvipdfmxでPDFにしたときのフォントの設定は同じでしょうか? -- 齋藤 2010-03-23 (火) 14:03:08
  • そういえばお尋ねしたような気もしてきました。フォントの設定は、どちらもほぼ同じと思っています。
    unijmin-h   UniJIS-UTF16-H    !Ryumin-Light
    unijmin-v   UniJIS-UTF16-V    !Ryumin-Light
    cidmin-h    Identity-H        !Ryumin-Light
    cidmin-v    Identity-V        !Ryumin-Light
    hmr         H                 !Ryumin-Light
    hmrv        V                 !Ryumin-Light
    
    otf-ujmr-h      UniJIS-UTF16-H          !Ryumin-Light
    otf-ujmr-v      UniJIS-UTF16-V          !Ryumin-Light
    otf-cjmr-h      Identity-H              !Ryumin-Light
    otf-cjmr-v      Identity-V              !Ryumin-Light
    hminr-h         H                       !Ryumin-Light
    hminr-v         V                       !Ryumin-Light
    ディフォルトではこういう設定になっています。 他にもいろいろリクエストがあって、お忙しいことと思います。これの優先順位はそんなに高いものではないと思っています。 -- 土村 2010-03-23 (火) 23:52:14


添付ファイル: fileutfsmpl-otf-dvipdfmx.png 14件 [詳細] fileutfsmpl-ps2pdf.png 15件 [詳細] fileutfsmpl-dvipdfmx.png 15件 [詳細]

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Last-modified: 2010-03-24 (水) 00:00:21 (5146d)