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VineLinux2.0 の設定


Vine2.0 を使いはじめました。 快適なのですが、問題もいくつかあります。 自分自身の作業記録代わりに、役立ちそうな設定を書いていきます。

public_html

 見事にはまりました。

 ユーザー所有の web page ("~/public_html/" 以下のファイル)が、 local に立てた http server (Apache) から見えないのです。 アクセスすると、 "You don't have permission to access /~username/ on this server." のエラーになるのですが、"~/public_html/" の属性は、 ちゃんと drwxr-xr-x なのですね。

 結局、"/home/username" の属性が "drwx------" だったのです。 こりゃ見えんのも当り前だわ。 そう言えば ML にディレクトリの属性うんぬんという話を読んだ覚えが...(^^;) あれは、"~/public_html/" ではなかったんだ。 ということで、今ごろになって解決しました。

 そいでから、"~/public_html/" 以下で CGI を実行するために、

find ~/public_html -type d -perm +022 -exec chmod go-w \{\} \;
find ~/public_html -type f -perm +033 -exec chmod go-wx \{\} \;

 こんだけのことを実行する必要があります。 suEXEC が標準で入ったためです。


Apache のアップデート

 2000/5/10 apache の最新版(バグフィックス/セキュリティホール対応) が出たため、アップデートしたら、suEXEC が無効に変更されてしまいました。 spec を覗くとコンパイルオプションは suEXEC 有効にしてあるんですけどねー、 んーと思って良く見ると、 "/usr/sbin/suexec" のファイル属性がちょこっと変更してありました。

 というわけで、root で 'chmod 4711 /usr/sbin/suexec' としてから Apache を再起動 '/etc/rc.d/init.d/httpd restart' すれば、 suEXEC が元通り有効になります。


ppxp

 root になって 'mkdir /var/log/ppxp' しましょう。 'plast' での表示に必要な接続ログが保存されます。 ([vine-users:021354]より)

 それから、LAN カードを使わない人やノートパソコンで抜き差しする人は、 まともに pxpp が使えないようです。 boot 時と ppxp を起動する時に LAN カードを差し込んでおくと、 ちゃんと動いています。 それ以外のタイミングで1度でも ppxp を起動すると、 最悪 ppxp が立ち上がらなくなります。 たとえ起動できても、ppp 接続が確立した後に gateway を越えられなくなります。 (エラーは一切出ないのが厄介。) こうなると再起動しか手がないようです。

 消極的な解決法は ethertap を使わずに userlink を使うことのようです。 私はまだ試していませんが Kondara から SRPM をもらってくればよいようです。

 後日談1:試しました。手元にあった VinePlus1.1 の SRPM を rebuild しました。 rebuild した userlink の rpm をインストールした上で、 "/etc/conf.modules" から 'alias tap0 ethertap' の記述を消去すれば ppxp から userlink を使ってくれました。 これでトラブル知らずで快適です。

 後日談2:MTU の設定をすると ethertap がおかしくなるようです。


pcmcia

 root になって 'chmod +s /sbin/cardctl' しましょう。


setime

 'setime' で IME が切替えられるのは便利ですね。 でも、CD-ROM をマウントしたディレクトリでこのコマンドを使うと、 マウントが外れなくなる、困ったちゃんでもあるのです。 そういう時は、別のディレクトリでもう一度 'setime' を実行してやれば良いのですが、 普通は原因がわかりにくいのであせってしまいます。

 そんなことが起こらないように、 "/usr/share/vine/imelib" に修正を加えておきましょう。 root になって、267 行め付近の

startKinput2(){
    (cd /; kinput2ctl )  ここを修正
    XMODIFIERS="@im=kinput2"
    TK_KCPROTO=kinput2
}

 の1行を修正するだけです。簡単ですね。


emacs20.5

 color-mate が標準になったのは良いのですが、 フォントのロードを2度する設定になっているようで、起動に時間がかかります。 ".emacs-color.el" の「フォントセット設定」のセクションを消せば、 フォントのロードを起動時の1度だけにすることになり、 (遅いマシンでは)快適になるようです。 この場合のフォントの設定は ".Xdefaults" が有効です。

 行間を広げるパッチが含まれていません。 パッチを拾って、SRPM の spec にちょっと修正を加えて rebuild するだけで、行間が空けられます。

--- emacs.spec.orig     Sun Jan 30 17:43:12 2000
+++ emacs.spec  Wed Apr 19 18:23:11 2000
@@ -3,3 +3,3 @@
 Version: 20.5a
-Release: 2
+Release: 2a
 Source0: ftp://ftp.gnu.org/pub/gnu/emacs/emacs-20.5a.tar.gz
@@ -24,2 +24,3 @@
 Patch10: emacs-20.5-ppc.patch.gz
+Patch11: http://www1.pm.tokushima-u.ac.jp/~kohda/emacs/lsp-patch
@@ -63,2 +64,3 @@
 %patch8 -p1
+%patch11 -p1
 
@@ -216,2 +218,5 @@
 %changelog
+* Wed Apr 19 2000 Nobuyuki Tsuchimura <tutimura(a)nn.iij4u.or.jp>
+- add line space patch
+
 * Sun Jan 23 2000 MATSUBAYASHI 'Shaolin' Kohji <shaolin(@)rhythmaning.org>

 Mew でメールを書いたときの X-Mailer ヘッダに (葵) という漢字が入るので、 これをやめて (AOI) とする方法です。([vine-users:022054] より)

~/.emacs.el
;(setq rail-emulate-genjis t)  コメントにする
;(if (module-installed-p 'rail) (load "rail"))  コメントにする


HD アクセス

 Vine2.0 では HD の回転はほとんど止まりません。 cron で10分おきに '/sbin/rmmod -as' が実行されて、 実行したというログを "/var/log/cron" に記録しているからです。

 こんなに頻繁に実行する必要があるのかどうかは、 なんとも判断しかねるのですが、 ノートパソコンで運用しているので、 HD の回転を止めることを優先しました。 つまり、これを1時間おきに実行することにしました。

 "/etc/cron.d/kmod" を消去して、 新規に次のファイルを作りました。実行属性を付けるのを忘れずに。

/etc/cron.hourly/kmod
#!/bin/sh
# rmmod -a is a two-hand sweep module cleaner
/sbin/rmmod -as


ESC/P プリンタ

 我が家には、24dot A3+ のプリンタが今でも現役で健在!なのですが、 RedHat 5.2 あたりであったドライバが、 なぜか Vine1.x で消えてしまったのでした。

 作者の方に Vine2.0 で入れていただくようリクエストしたら、 「入れてある」とのことで安心してたのですが、 printtool でそれらしきものが見つからないので調査しました。

 英語モードで printtool を立ち上げると、 とりあえず epson 24dot のドライバが出現します。 日本語で出現しないのは、 "/usr/lib/rhs/rhs-printfilters/printerdb.j" の中で "GSDriver: EPSON" 等となっているのを、 小文字で "GSDriver: epson" と書けば直ります。

 ついでに、マージンの設定がおかしいです。 printtool の設定も無視されるので、 ghostscript-5.10 のドライバソースを見てみました。 うーむ、むちゃくちゃ。 epsonドライバのマージンを上8.5mm, 左右3mm, 下13.5mm にするパッチ です。 こりゃ contribute せねば。→ Vine2.1 で採用されました。

 まぁ、今時こんな古いプリンタ使う人はいないとは思いますが。


MD-2010J プリンタ

 我が家には、アルプスの古いプリンタ MD-2010J もあります。 MD-5000 ではみつけられなかったのですが、 古いほうには double strike(同じところに同じ内容を2度印刷する) 機能があります。 インクリボンの消費が2倍になる、こんな機能が何の役に立つかと言うと、 メーカー側はインクのノリの悪い紙対策のつもりでしょうが、 私が使うと、使用済みインクの再利用になってしまう。;-p 結構きれいにいきますよ。

 ところが ghostscript-5.10 のドライバでは、この機能がサポートされてない (あたりまえ)ですので、ドライバソースを修正しました。 やることは用紙設定だけなので、簡単なんですけどね。 gdevmd2k 用 double strike サポートパッチ です。用紙設定オプション "-sMediaType=PlainPaper2" が使えるようになり、2度打ちするようになります。これも contribute だな。


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土村 展之(tutimura(a)nn.iij4u.or.jp) '(a)'は'@'に置き換えて
更新日 1/ 5 16:43, 2001