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VineLinux2.5 の設定


Vine2.5 が出ました。自分に必要な設定をメモしておきます。

[2002/ 4/17] X でキーマップの変更が反映されない

 beta1 までは大丈夫だったのですが、 beta2 以降、正式版も方針が変更されたのか、 X では 'kbdconfig' コマンドの設定が反映されなくなりました。

 以下のように変更すれば、Vine2.1 までと同様、 コンソールのキーマップが X に反映されるようになります。 編集するファイルが紛らわしくて、"XF86Config" というのも別にあるので注意しましょう。

"/etc/X11/XF86Config-4"
        Option  "XkbDisable"   コメントをやめる


[2002/ 4/17] sndconfig がうまく動かない

 これも非常に有名な不具合です。

 まず、2.2 カーネルで立ち上げなおします。 sndconfig でサウンドの設定を行います。 もう一度 2.4 カーネルで立ち上げ直すと、 ほとんどの場合音が出るようになります。


[2002/ 5/ 7] man の整形済ページをキャッシュする

 以前の Vine の man コマンドでは、 整形したページを /var/cache/man に保存していました。 そして、古くなったものから順に消す動作を "/etc/cron.daily/tmpwatch" にさせてました。

 Vine2.5 では、整形したページを保存しないようになったようです。 なぜ変更されたのか、理由はよくわからないのですが、 以前のようにキャッシュさせるには、以下のようにします。

"/etc/man.config"
# NOCACHE keeps man from creating cache pages
#NOCACHE    コメントにする

 ただし、jman コマンドの参照する "/etc/man-j.config" には、 もともと 'NOCACHE' の記述がないのに、 毎回整形してくれます。どうしたものやら。 (否定の入った設定項目名が入ると話がややこしいので嫌い。 「初期値を自由に設定できるチェックボックスや設定項目名には、 否定表現を入れるな。」)

 それはそうと、'man -c man' などと、 キャッシュを無視するオプション '-c' を使うと、 セグりますねぇ...(汗;) tmpwatch は健在なので、 ディフォルトでキャッシュしなくしてあるのはこれが理由でしょうか?


[2002/ 5/ 7] cron で起動されるプロセスの優先順位を下げる

 Vine2.0 等とは異なり、10分おきに起動するプロセスはなくなりました。 あとはもう一つ、cron で動かすプログラムは不急のものが多いので、 プロセスの優先順位を下げてくれればよいと思うのですが、 そういう設定はなぜか一般的ではないようです。

 ということで、優先順位を下げるようにしました。 これで CD-R を焼いていても、(気持程度ですが)安心です。

"/etc/crontab"
# run-parts
01 * * * * root /bin/nice -10 run-parts /etc/cron.hourly    書き換え
02 4 * * * root /bin/nice -10 run-parts /etc/cron.daily     書き換え
22 4 * * 0 root /bin/nice -10 run-parts /etc/cron.weekly    書き換え
42 4 1 * * root /bin/nice -10 run-parts /etc/cron.monthly   書き換え

"/etc/anacrontab"
# These entries are useful for a Red Hat Linux system.
1       5       cron.daily      /bin/nice -10 run-parts /etc/cron.daily     書き換え
7       10      cron.weekly     /bin/nice -10 run-parts /etc/cron.weekly    書き換え
30      15      cron.monthly    /bin/nice -10 run-parts /etc/cron.monthly   書き換え

 ちなみに、'/bin/nice' と、 csh 内部コマンドの nice はオプションの意味が異なります。

優先順位を 上げる(rootのみ) 下げる
sh,bash,/bin/nice nice --10 nice -10
csh,tcsh nice -10 nice +10

[2002/ 5/22] inittab の修正

 自分用の "/etc/inittab" の変更点を並べておきます。

 自動 sync の間隔を20秒ごとに(この指定は無駄との噂も?)

# Things to run in every runlevel.
ud::once:/sbin/update -s 20 -f 20    書き換え

 CTRL+ALT+DEL で電源 OFF にする

# Trap CTRL-ALT-DELETE
#ca::ctrlaltdel:/sbin/shutdown -t3 -r now    コメントにする
ca::ctrlaltdel:/sbin/poweroff    追加

 ログイン画面直前に画面クリアーしない
コンソールの仮想画面を減らしてメモリ節約

# Run gettys in standard runlevels
1:2345:respawn:/sbin/mingetty tty1 --noclear    書き換え
2:2345:respawn:/sbin/mingetty tty2
#3:2345:respawn:/sbin/mingetty tty3    コメントにする
#4:2345:respawn:/sbin/mingetty tty4    コメントにする
#5:2345:respawn:/sbin/mingetty tty5    コメントにする
#6:2345:respawn:/sbin/mingetty tty6    コメントにする


[2002/ 5/22] suEXEC を有効に

 Apache の suEXEC を有効にする方法についてです。 CGI の実行権限をユーザーにする仕掛けが suEXEC です。 標準では無効になってますが、root になって

# chmod 4711 /usr/sbin/suexec
# /etc/init.d/httpd restart

 の操作で有効にできます。 "/var/log/httpd/error_log" に 'suEXEC mechanism enabled' というメッセージが出ていることを確認します。 また、次の設定もユーザーごとに必要になるでしょう。

% find ~/public_html -type d -perm +022 -exec chmod go-w \{\} \;
% find ~/public_html -type f -perm +033 -exec chmod go-wx \{\} \;

 suEXEC を無効に戻すには、root で次の操作をします。

# chmod 0711 /usr/sbin/suexec
# /etc/init.d/httpd restart


[2002/ 5/22] anonymous FTP を有効に

 vipw コマンドで ftp ユーザーのホームディレクトリが /var/ftp となっているのを /home/ftp に修正します。 これで ProFTPD の anonymous FTP が有効になります。

 [vine-users:041364] の山崎さんの情報によります。


[2002/ 5/22] more で画面が反転したまま

 more を使うと kterm では画面が反転したままになってしまいます。

 いくつか修正方法があるようですが、 [vine-users:041272] の大里@江戸川さんの情報によりますと、 /etc/termcap を修正するとよいようです。 添付されていたパッチを SPACE → TAB 変換して、 root で 'patch /etc/termcap < termcap.diff' とできるようにした termcap.diff を置いておきます。


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土村 展之(tutimura(a)nn.iij4u.or.jp) '(a)'は'@'に置き換えて
更新日 5/23 18:38, 2003