我が家には、24時間運転をしているマシンがあります。 フレッツ・ISDN でサーバーを立てる というわけで、TA のすぐ隣に設置しています。 家族が動作音を気にして厄介というわけで、 静かなマシンを作る(?)方法を考えてみます。基本はノートパソコン!
いきなりデスクトップを排除して恐縮ですが、 私の趣味で、最近はノートパソコンばかりを買い集めています。 性能の割には高価な買物になりますが、 場所なんかを考えての選択です。
ところで、ISDN の 64K のデータに対応すべきマシンスペックは、 今や中古で2〜3万円で出回ってる中古ノートパソコンで十分なんですね。 事実 Contura AERO 4/25 (486SX 25MHz) という骨董品で、 ダイヤルアップルーターをさせてますが、 ディスクアクセスと重なると、たまにシリアルが文字落ちするぐらいで、 十分使えています。今のマシンなら楽勝でしょう。
というわけで、新たに1台買うのも手ですよ。
以上の言い訳で、そもそもファンが付いてないマシンからスタートします。 デスクトップの方は Silent PC(静かなパ ソコンを作ろう!!) なんかを参考にどうぞ。 最近のノートパソコンには放熱ファンが付いているので、 お金持ちは要注意です。
:-p
HD 装換!
HD は回転音の静かなものにしましょう。 とは言っても、メーカー保証はなくなったり、 交換にはノウハウが必要だったり、 改造請け負い業者にお願いする必要があったり、 万人には勧められないですが。
HD の回転を止める
ここからはソフトウェアの設定の問題です。 VineLinux2.0 にターゲットを絞ります。Kondara でもほぼ同じです。
HD に無アクセス数分で回転を止める設定をします。
"/etc/rc.d/rc.local"
の最後にでも
# for HD motor stop hdparm -S10 /dev/hda
などと書いておきます。余談ですが、新しいマシンなら、
"hdparm -S10 -d1 -m8 /dev/hda"
などと書くと、ディスクの転送速度の大幅な性能向上が期待できます。確認は"hdparm -Tt /dev/hda"
です。
"/etc/cron.d/kmod"
が曲者。 10 分おきにプログラムが動いてディスクが回ります。 これの必要性はさておき、これを 1 時間ごとに変更すれば、 ずいぶんと HD は止まってくれます。設定は HD アクセス をどうぞ。[2001/3/24 追記] それから
"/etc/inittab"
をカスタマイズするとさらに効果があります。
"/etc/inittab"
ud::once:/sbin/update -s 20 -f 20 変更
この設定で20秒ごとに sync するようになります。 この値は、HD タイマーよりも少し短くするか、うんと長くするとよいでしょう。
それでも HD の回転が止まらない時は、
'find /var -mmin -2'
などとして、書き直される log を見つけて対処しましょう。 特に、postfix は止めたほうがよさそうな...[2002/3/28 追記] 日経 Linux 2002/2号に書いてあったのですが、 mount の時にオプションを指定することで、 atime (最後にファイルにアクセスした時刻)の更新をやめることができます。 通常はファイルを読み込んだだけでこの時刻の更新を行う (つまり書き込み動作が生じる)のですが、 この時刻は今では何の役にも立ってないらしいので、 更新しなくても問題はないそうです。
atime の更新を止めてしまえば、ファイルの読み込みが早くなるだけでなく、 キャッシュに入ったファイルを読み込んだだけでは、 ディスクに書き込みのアクセスをしなくなります。 ファイルを読んでから、少し遅れてディスクが回転してたのが不思議だったのですが、 これで謎が解けました。
mount 時に
'-o noatime'
オプションをつけるか、 あるいは"/etc/fstab"
の4カラムめに'defaults,noatime'
などと書けばよいようです。 ext2 でも reiserFS でも効いています。 確認は'mount'
コマンドでどうぞ。 私の環境では'/dev/hda5 on / type ext2 (rw,noatime)'
と表示されています。
ホーム
リンクはご自由にどうぞ。 |
土村 展之(tutimura(a)nn.iij4u.or.jp) '(a)'は'@'に置き換えて 更新日 4/ 4 23:24, 2002 |