東京電力の「TEPCO・光」に乗り換えました。 PPPoE での接続はレンタルしている VoIP ルータがやってくれます。 そのため、dynamic DNS でグローバル IP を登録するのには、 ちょっとだけ工夫が必要になります。 以下は Vine 3.1 でサーバを立てた記録です。更に夢の高速接続?!
上り下りとも 100M の通信速度が、光ファイバーによってもたらされました。 ADSL とは異なり、上り速度が遅くないので、サーバ用途に適しています。 当然グローバル IP をホスト名でアクセスしたくなります。
nifty の IP 電話も申し込んだら、光のメディアコンバータ以外に、 4ポートハブ機能つきの VoIP ルータが来ました。 ということで、PPPoE による接続はルータがやってくれて、 サーバマシンにはポートフォワードで接続を振り分けるだけでよくなりました。 (ルータの OS はどうやら組込み Linux みたいです。)
PPP over Ethernet
とは言え、ルータが届いたのは、工事が終わって数日後。 そんなことは知らずに、自力で PPPoE 接続してしまいました。 Vine3.1 では、追加パッケージに re-pppoe があります。 これをインストールして、setup を実行するだけで OK でした。 re-pppoe-gui のほうはなぜかうまく動きませんでした。
PPPoE を自前マシンでやらせると、意外に CPU パワーを必要としていたので、 ルータがやってくれるということは、 サーバマシンのスペックが低くてもよいということで、歓迎すべきことです。
外部からのアクセス
ダイナミック DNS については フレッツ・ISDN でサーバーを立てる をご覧ください。 今回は、グローバルアドレスを持っているのがブロードバンドルータですので、 ローカルアドレスしか知らないマシンが、 どうやってダイナミック DNS に登録すべきグローバルアドレスを調べるのか、 が問題になります。 対処方は2通りあるようです。
- ルータに直接問い合わせる。(ルータごとに問い合わせ方法が異なるので面倒。)
- 外部の web サーバの中で、 アクセス元アドレスを表示するページを設置してくれているところがあるので、 ここに問い合わせる。 (外部のサービスに依存してしまう。 尚、proxy を通してると proxy のアドレスが帰って来ることになりますが、 今はもうほとんど使うことはないので、問題ないでしょう。)
以前に使った ez-ipupdate はこれに対処していない?ようなので、 今回は updatedd を使うことにしました。後者の方法で解決しているようです。
updatedd
updatedd は changeip.com, dyndns.org, eurodyndns.org, ovh.com, no-ip.org, ods.org, hn.org, regfish.com, tzo.com といったサービスに対応している、IP アドレスを自動登録するツールです。
Update Client のページを見ればいくつも同様のツールが載っていますが、 多くが daemon 動作をするようです。 滅多に IP が変わることがない環境で運用するので、 実行一回毎にプロセスを終了してくれるもの、そしてソースが公開されているものを探すと、 これになりました。 Vine3.1 用の RPM を 自宅サーバーを立てる に置いておきました。
設定はすぐにわかると思います。数ヶ所書き換えます。
"/etc/updatedd-wrapper.conf"
login { changeip_1 = "user:pass"; dyndns_1 = "user:pass"; ←ここ .... } dyndns(active) { ←ここの disabled を active に変更 login = dyndns_1; hostnames = "tutimura.ath.cx"; ←ここ .... }
一時間に一回ぐらいアドレスをチェックすればよいだろうということで、 cron から起動することにしました。 updatedd はアドレスに変更がなければ、更新動作はしないようです。
"/etc/cron.hourly/updatedd.sh"
updatedd-wrapper
グローバルアドレスを得るスクリプトが
"/usr/share/updatedd/ipserv.pl"
のようです。 updatedd-wrapper から呼び出されているので、特に気にする必要はありません。ルータの設定
外部からのアクセスに対して、内側のマシンに振り分ける設定が必要です。 これには、プライベートアドレスが固定されている必要があると思ってたのですが、 DHCP で運用していれば、MAC アドレスでの指定もできるようです。 面倒なので(今までのネットワーク設定を引きずって) ルータの DHCP サーバ動作をやめさせて、 静的にアドレスを振ってしまいました。
ルータには、「ポートフォワード」の項目で、 ポート番号ごとに振り分けマシンを設定します。
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土村 展之(tutimura(a)nn.iij4u.or.jp) '(a)'は'@'に置き換えて 更新日 2/ 8 10:27, 2005 |